ひらちゃんの自己紹介

こんにちは、ひらちゃんPhDです。

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このページではこれまでの人生と今の研究についてお話しします。

生まれと幼少期

生まれは埼玉県です。

小さい時から野球が大好きで、西武球場の近くに住んでいたのでよく野球観戦に行っていました。

自分自身も5歳くらいから野球を始め、暇さえあれば野球の練習をしていました。

体型は小さかったものの野球の才能があり、比較的有名人でした。

中学3年の時には高校からスカウトが何校かきました。

しかし、ひらちゃんの人生はこのへんから大きく変わりました。

実はベーチェット病

ベーチェット病は自己免疫疾患で、日本では難病に指定されています。

正常な組織を自己免疫が攻撃して色々なところに炎症が起きてしまう病気です。

詳しくは こちらの記事 を参考にしてください。

ぶどう膜炎(眼の炎症)、口内炎、結節性紅斑、陰部潰瘍の4つが主症状です。

中でもぶどう膜炎は失明に繋がることが多く、だいぶ目が悪くなり元に戻らなくなります。

ひらちゃんは中学3年生のときに発症し、野球とは縁を切らなくてはならないほど悪化しました。

高校時代は毎週病院に通っていたので青春時代はなく地獄の生活を送っていました。

どんどん目が悪くなる中、大学受験を控えたときに視能訓練士という職業を知りました。

視能訓練士との出会い

実は視能訓練士ではなく、眼科の医者になり自分の眼を治したいと思っていました。

しかし、眼が悪くては手術や診察ができないという事実を知り諦めました。

そんな時に、通っていた大学病院の検査をしていた視能訓練士の方の話しを聞いて、自分の悪い眼でもできると思いました。

ひらちゃんは思い立ったらすぐに行動するタイプなので、ひたすら勉強を始めました。

勉強とは無縁だった人生からガリ勉に転身しました。

模試を何度受けてもDやC判定でしたが、最終的には当時一番の難関大学にギリギリ現役合格しました。

医療系の大学では自分のように病気をきっかけに来た人が多く、彼らとの出会いは自分の人生観を大きく変えました。

大学ではテストに出る勉強というよりは、自分が患者の時に疑問に思っていた事ばかりを勉強していました。

そのためだいぶ偏った成績でしたが、将来的には臨床で活躍するよりは、研究の分野で最先端を走りたいと感じ始めました。

視能訓練士になってから

大学生の時は大学院にそのまま進学して研究したいと思っていました。

しかし、当時の恩師が、「研究やるにも臨床に出て肌身で疑問を感じないとだめだ」と教えてくださいました。

そのため、最初の何年かはひたすら臨床業務を行い色々な事を吸収しました。

この恩師のお言葉は今となって本当に的を得ていたなと実感します。

なぜなら、ひらちゃんの研究分野である「緑内障の機能と構造の関係」はこの臨床経験から生まれたからです。

ハッキリ言って、1年目は視野検査ばかりさせられ、嫌いな検査の1つでした。

疑問に思った事を先輩に聞いても誰も詳しい方はおらず、図書館で色々調べたり、学会で勉強して知らないうちに詳しくなりました。

そうしたら、この分野を極めたいと思い、3年間臨床をやった後に6年間大学院で勉強し、医学博士になりました。

医学博士になってから

大学院生の時は、学費稼ぎながら研究して超絶過酷な日々でした。

結果を残さないと肩書だけの医学博士になるので、人生で一番勉強しました。

大学院生の時は物凄い重圧との戦いで、心療内科にもお世話になりました。

博士号の学位を取った後、東京大学で博士研究員として研究させて頂き、新しいことをたくさん学びました。

また東京大学では素敵な上司に出会いました。

上司は世界の眼科の最高峰である英国の Moorfields Eye Hospital で6年修行を積んで日本に帰ってきました。

ひらちゃんも一度は Moorfilds に修行しに行きたいと夢見ていました。

そんなある日、上司が Moorfields への留学を斡旋して下さり夢がかないました。

海外留学(ロンドン)

Moorfields はイギリスのロンドンにある世界で最も研究が進んでいる眼科施設です。

視能訓練士が研究者として留学したのはひらちゃんが第1号です。

Moorfields にはひらちゃんの分野である「緑内障の機能と構造」を研究している世界 No1 がいます。

ひらちゃんはそのボスの下で2年間ノウハウを学びました。

また一番の宝は、この2年間で出会った同僚のフェロー達です。

Moorfields で修行を積んだフェローの殆どは将来教授になり世界を動かしています。

出会ったフェロー達は皆とてつもなくキレキレの才能を持っていて、だいぶ刺激を頂きました。

Moorfields では主に視野検査中の固視の動きが本当に検査結果のばらつきを生じさせるのか?という課題に取り組んでいました。

Moorfields での留学が終わりかけたころに、カナダの Dalhousie大学から博士研究員募集が出ました。

博士研究員(カナダ)

怖いもの知らずのひらちゃんは、上司の勧めもあり Dalhousie大学の博士研究員の募集に応募しました。

分かり切っていましたが英語が大してできないので落選しました。

しかし、落選メールの後半に、「君のこれまでの業績はずば抜けている。今回の募集とは別に博士研究員として一緒に研究をやらないか?」

と教授から直々に連絡がありました。

Dalhousie大学のボスも「緑内障の機能と構造」に関してはトップクラスの研究者で憧れの存在でした。

そんなボスから温かいお言葉を頂き1年という短い期間でしたが研究のノウハウを教えて頂きました。

Dalhouie大学では、早期緑内障患者における神経細胞と毛細血管密度の関係を研究課題としていました。

因みに、Dalhousie大学はカナダ ノバスコシア州 ハリファックス というところにあります。

ハリファックスってどんなところ?と感じた方はこちらをお読みください。

 ハリファックスとはどんなところ?

これまで積み上げた業績

基本的に大学院の卒業年から論文が掲載されるようになってきました。

現在の筆頭英語論文数は24編です。

以下がこれまでの英語論文の業績です。

論文数IF一編のIF
20203
201949.382.35
2018622.073.68
20171439.472.82
20161027.762.78
2015819.182.40
2014820.302.54
201324.132.06
合計51142.292.79

視能訓練士としては世界トップクラスですか、研究者としてはまだまだ底辺です。

いまの目標はIF300、一編当たりの平均3です。

これを達成できるように頑張っています。

研究分野

「緑内障の機能と構造の関係」が大きなテーマです。

機能とは見え方を表す視野の事を言い、構造とは眼底の状態を言います。

構造には、網膜神経節細胞、神経線維層、視神経乳頭形状などが含まれ、主にOCTを使用します。

これまでの研究

視野計の特徴

自動動的視野検査の標準化

早期視野異常を検出する特殊視野

早期視野異常をDeep Learningで検出する

視野異常の進行予測

GCC displacement

OCTの拡大率補正

早期緑内障の構造異常の矛盾

緑内障眼の眼血流

等を研究してきました。

プログラミングはまだ人並みですが、R を使って色々解析しています。

現在は、早期緑内障は機能と構造のどちらが先に生じるのか明らかにする研究をしています。

この関係が分かってくると、早期の緑内障の検出が正確に行えるようになります。

もし興味を持った方がいたら連絡頂けたら幸いです。

一緒に共同研究したいです!

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