【2025年発表最新版】2024年眼科系海外雑誌インパクトファクター IF 一覧表 エクセルシート付

  • 2020年2月27日
  • 2025年6月30日
  • 研究
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毎年6月になると、恒例のインパクトファクター(Impact Factor:IF)が発表されます。

そのタイミングで、全分野のジャーナルの最新IFが一気に公開されるのですが……正直、自分の専門分野だけ調べたいのに、毎回いちいち検索するのって面倒じゃないですか?

というわけで、僕は毎年この時期に眼科、特に臨床系ジャーナルのIFを一覧にまとめています。

最初は自分用に始めたものだったんですが、意外と反響があったので、今年も無料でシェアしちゃいます!

なんと2005年からのデータも入ってます。

☟☟☟ IF一覧表はこちら ☟☟☟

 

インパクトファクターをもう少し詳しくという方は続きをどうぞ!

インパクトファクター(IF)って何?

「インパクトファクター(IF)」って一言でいうと、その雑誌がどれだけ影響力があるか、を示す指標です。

たとえば、引用される回数が多い論文=役に立つ論文だと考えられますよね。 そういう論文を多く掲載している雑誌ほどIFが高くなります。

つまり、

IFが高い = よく引用される = 価値ある論文が多い

というわけです。

IFの計算方法は?

IF = 過去2年間の引用総数 ÷ 過去2年間の掲載論文総数

新しい&有用な論文を厳選して載せている雑誌はIFが高くなります。 逆に「どんな論文でも受け入れます!」って雑誌はIFが低い傾向にあります。

特に最近はオープンアクセスの雑誌も多いですが、分野や運営スタイルによってIFの傾向も様々です。

なぜIFが注目されるのか?

日本の場合

日本では、IFはそこまで重視されていないケースも多いですが、大学でのポジション(助教、講師、准教授など)を目指す上では重要視されることもあります。

ただ、英語論文なら何でもOK、という風潮が未だに残っていたりも……。 その点はちょっともったいないなと感じています。

海外の場合

海外ではIFはかなり重要な評価軸になります。

研究費の申請時、採用時、昇進時など、「どれだけ質の高い論文を書いてきたか」を示す根拠としてIFが見られます。

IFが高いジャーナルに論文が載る = その研究者の信頼度が高い

という評価に直結します。

留学や海外勤務を考えている人には、特にIFの高いジャーナルへの掲載が大きな武器になりますよ!

IFが高い雑誌の特徴

  • 厳しい査読を通過している
  • 投稿数が多く、その中から選ばれて掲載される
  • 査読者も超一流(僕のボスたちもそうでした)

一方、三流ジャーナルは投稿数も少なく、査読も緩いケースが多い印象です。

IFに関する注意点

分野による違い

基礎系や多分野と関わる分野ほど引用が多くなりやすく、IFも上がりやすいです。

眼科のように専門性が高い分野では、引用母集団が限られるため、IFが3を超えるだけでもかなり優秀とされます。

本数ではなく平均IF

論文数が多くても、ハゲタカジャーナル(IF0.5〜1.0)ばかりだとあまり意味がありません。

例:

  • IF0.8の論文×30本
  • IF4.0の論文×10本

→後者の方が研究の質は高いと判断されることが多いです。

First, Second, Corresponding Author のIF

個人的に一番重要だと思っているのがこの部分。

名前だけ連ねてるだけの人もいるので、誰が本当に研究を引っ張ったかを見極めるには著者ポジションとIFの掛け合わせが一番分かりやすいです。

h-indexってなに?

最近よく耳にする “h-index(h指数)” ですが、これは研究者自身の研究成果の「質」と「量」を同時に評価できる指標です。

簡単に言うと、

h本の論文が、それぞれ少なくともh回以上引用されているとき、h-indexはh

になります。

例:

  • h-indexが10の人 → 10本の論文がそれぞれ10回以上引用されている
  • h-indexが30の人 → 30本の論文がそれぞれ30回以上引用されている

という感じ。

つまり、

  • たくさん論文を書いていても引用されてなければh-indexは上がらない
  • 少数精鋭の高被引用論文でもh-indexはなかなか上がらない

というバランスの良い指標なんです。

IFがジャーナル単位の指標だとすれば、h-indexは研究者個人に紐づいた指標。 Google ScholarやResearchGateなどでも確認できますので、自分のh-indexを一度見てみるのもおすすめです!

さいごに

今回の記事では、眼科系のIF一覧と、僕なりのインパクトファクターの考え方を紹介しました。

もっと詳しく知りたい方はこちらもどうぞ:

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